いくつもの欠片たち

理系DINKSのつれづれ

生後2ヶ月

新たな人生が始まって2ヶ月。

梅雨に入って蒸し暑い日々。

5500gになった我が子はすやすやと寝ている。

 

産後の入院中はどうして泣いているかわからないし

泣き止まない。母乳は出るけどうまく授乳できない。

きつかったけどそれでも母子同室でよかった。

何人もの助産師さんに都度聞いてアドバイスをもらう。

術後の回復は異様に早く翌々日にはほぼ支障なかった。

 

退院後は怒涛のハードモードを予想していたけれど

どうやら今の所穏やかなタイプの我が娘。

ぐずって泣いても抱っこすればすぐにご機嫌。

昨晩は21時頃寝てから

(23時に授乳で起こすも起きなかったが寝ながら飲んでいた)

6時半まで起きなかった。

0時に寝た私はこの2ヶ月で初めて通しで寝ることができた。

とはいっても他の日も夜間授乳で2~4時に1回起きれば良い程度だった。

 

一番つらかった日は娘は関係なく私が乳腺炎になって39度超えの高熱が出た時。

頭痛、関節痛、悪寒に汗。とてもじゃないけどぐずっても相手できない。

平日の朝。ひとりきり。

藁をも掴む思いでMクリニックに電話すると午後から母乳外来を受診できることに。

それまでの瀕死の4時間。

何かを悟るかのようにいつもは起きてるこの時間に寝てくれていた。

 

このところ気づいたのが、娘が生まれてから我が家に母や姉が頻繁に

訪ねてくれるようになり家族が近くなったこと。

いろいろ手助けしてくれて穏やかな時間を過ごせるのは

きっと赤ちゃんのパワーなんだな。

赤ちゃんは人と人をつなぐってことが身にしみてわかった。

 

41w1d 出産

AM6:00 起床。

同室の赤ちゃんたちの声でほとんど寝られなかった。

6時に早速助産師さんが迎えに来て陣痛室へ移動。

 

陣痛室って閉鎖された密室をイメージしてたけど

大きな窓があって眺めのいい部屋にカーテンで仕切られたベッドがいくつかあった。

静かだけど小さく音楽もかかっていて快適。

1人か2人、他のベッドにも人がいる様子。

 さっきまでの4人部屋(窓なしの廊下側ブース)からの栄転に心踊る。

これから促進剤打たれてそれどころじゃないんだけど。

 

朝食食べて準備。

9時頃、NSTや点滴やら装着されて

あぁいよいよ戦いが始まる雰囲気。

今日は陣痛つかないんだろうなぁとぼんやり考えていた。

身動きは取れないけどすることもないので携帯いじったり。

 

弱い促進剤を入れ始めて数十分。

定期的にお腹の張りはあるけど全然大したことない。

 

・・・ぼーっとするしかない私とは裏腹に

NSTの胎児心拍を見て助産師さんの顔色が変わる。

『先生来てください』と電話している。

酸素マスクをつけられて、

『お母さん、しっかり呼吸してください』

 

何が起こってる?

 

すぐに産科の先生ともう一人は麻酔科?の先生が二人来た。

 

内診。

『臍帯と赤ちゃんとの間にスペースがない、

促進剤で子宮が収縮すると赤ちゃんが苦しくなる。

今は判断できないからこのまま少量の促進剤を入れながら様子見るけど

緊急帝王切開になるかもしれない。旦那さんと連絡取れる?』

 

何の痛みも不調も感じていなかったからこの展開を飲み込むのが難しかった。

何事もなく終わらないところが私らしい。

きっと帝王切開になるんだろうと感じたと同時にちょっとホッとしてる。

 

LINEであなたと母に状況を伝えた。

二人とも病院へ向かってくれる。

 

小一時間促進剤を入れながら様子を見る。

またさっきの先生がきた。

『カイザーだな』と言っているのが聞こえた。

やはりそうなったか。

促進剤は中止し、オペに向けてそのまま待機。

 

13:15 会社から急いであなたがここへ来てくれた。

陣痛室には入れないから会えない。

オペの説明を先生から受けている。

 

13:45 ストレッチャーで手術室のある5階に移動する。

何人もの助産師さんに運ばれ、私は天井しか見えない。

6階のロビーに出た時にあなたが隣に来た。

こんな色々と繋がれた状態の私を見て心配しちゃうんだろうなと思った。

ほんの一瞬だけ顔を見て、『行ってくるね』と伝えた。

ほんとは不安だったけど明るく努めてみた。

 

オペは担当医のm医師が担当してくれた。

麻酔医が背中から硬膜外麻酔をする。

これが、、思ったより時間が長いし痛い。

麻酔の麻酔をするも、何回も長い針が刺されぐーっという嫌な痛みが続く。

まだ終わらんのかいとずっと思っていた。

 

何とか耐えきると麻酔が効いたことを確認して切開が始まった。

お腹の前に布が張られていて見えない。

結構強めにお腹をググッと押される感覚のみ。

 

そして、産声が聞こえた。

あぁ。本当に産まれたんだ。無事だったんだ。

『おめでとうございます』

少しキレイにしてもらった赤ちゃんが私の顔の横に連れてこられた。

私の赤ちゃん。

 

手術は続いている。

抱っこはできないけど、手術台の上で噛み締めていた。

涙が止まらなかった。

 

1時間ほどで(時間の感覚はないけど)手術が終わった。

 

ストレッチャーで再び6階へ戻ってきた。

あなたとお母さんが居た。

ホッとしてまた涙が出そうだったけど堪えた。

帽子かぶってタオルに包まれた赤ちゃんも居た。

初めて触った。まだむくんでてホヤホヤ。

 

私が母になった日。

 

 

 

41w0d 入院

とうとう陣痛が来ず、今日から入院。

6時に起きてベッドでグズグズ。

あなたと2人だけ、最後の朝。

 

7時に名残惜しく送り出して

ゆっくり湯船に入り

洗濯して掃除機かけてご飯作り。

 

素晴らしく快晴だ。

 

10時過ぎに母が来た。

少しして入院用の荷物を持ってもらい家を出る。

 

ランチに美登利寿司食べて

スタバでコーヒー飲んで

いざ病院へ。

 

入院手続きを済ませて

産科の病棟へ行くと超ベテラン風の感じの良い助産師さんが出迎えてくれた。

 

シャワーを浴びて

母とラウンジでしばし歓談。

 

夕食時間が迫ってきたのでさよならする。

 

一人になると急に心細くなった。

 

明日は朝から促進剤。

怖いなぁ。

でもやっと会えるんだよね。

私たちの赤ちゃん。

 

 

40w1d 予定日超過中

40w0dは何事もなく過ぎた。

なんとなく早めに産まれる気がしてたのになぁ。

産後はなかなか外食にも行けなくなるからって

週末ごとに色んな店で食べ納めしてるけど…

予定日が過ぎて体重の超過も限界。

腹囲はついに100センチ。

不意にガラスに映る自分のフォルムに衝撃を受ける。

 

最後の検診だった昨日は推定体重3115g、NSTでも元気みたいだけど

お腹の張りはそこまで強くないらしい。

 

1週間後の41wから誘発分娩のための入院予約をした。

産休に入って7週間、最高の中休みを堪能してたけど

ついに終わりが来るらしい。

体調良く、気候良く、会いたい人みんなに会えて

働かずとも手当てがでる。

こんな素晴らしい時間、他にあるのかな。

 

4/15から入院、4/16から促進剤にて誘発分娩開始、

初産だと促進剤当日の出産の方が少ないらしい。

4/17.18あたりがお誕生日になるのかな。

それまでに自然に陣痛が来ればベストなんだけどなぁ。

誘発だと入院期間長くなるし個室で陣痛立会いできなくなるし。

 

こればっかりは神のみぞ知る、タイミングは赤ちゃんにお任せしよう。

 

38w3d 待ってます

ほとんど家の周りから離れていない。

散歩でうろうろ、ちょっとした買い物でうろうろ。

特に兆候らしきものはないんだけど。

この調子だと3月中はなさそうかな?と思っている。

如何せん、尿意が30分おきにやってくるから不便。

 

38w0d の検診では1週間前の推定体重より150gほど減っていた。

実際に減るはずはないようなのでエコー測定の誤差だと思うけど。。とのこと。

m医師も少し気になる様子でNSTやることに。

 

別室で機械を装着し、

シュポシュポと汽車が走るような心地よい鼓動音を聞くこと30分ほど。

赤ちゃんの心拍は元気な波動を示していたらしい。お腹の張りなし。

胎動を感じたらスイッチを押すように言われていたけどあまりはっきりしたものは

感じなかったけど動いたかな?程度で数回押してみた。

 

再度診察室に入り、NSTの出力した紙を見て大丈夫でしょうとのこと。

 

そんな感じの38w0d、けいゆうに向かって歩いている時に姉から着信。

てっきり私の産気具合をお尋ねしてくれる電話かと思って出たら

 

『妊娠した、さっき病院で心拍確認できて7週だって』

 

それはそれは腰が抜けるほどびっくり。

自分の妊娠よりびっくり。

結婚10年?ほどの30台後半。

子どもなんて興味ないかと誰もが思っていた。

 

妊娠を告げるその声はとても嬉しそうだった。

 

私も妊娠がわかる1年弱前は社会人10年以上経験して、結婚して家を建て、

じゃあ次は何をすればいいんだろう、と感じていた。

正直、この先大きく変えようがないこの生活に漠然と退屈感を抱いていた。

きっと姉もそんな風に思っていた気がする。

 

思わぬいとこの出現にびっくらしつつとても嬉しい。

予定日まであと11日。

桜はあと少しで満開の春の日。

37w1d 正産期

ついに正産期。腹囲98センチ。

おへそがでた。体重プラス12キロ増の58キロ。

小さなお相撲さん状態。

 

産休に入ってから相変わらず体調良く、

最近は寝つき寝起きもいいし頻尿以外はすこぶる快適。

 

週一ペースで会いたい人に会って充実の日々。

tに会って、

マタニティ友達のkチャンとお茶して

Mチャンとhanaチャンに会って

マタニティヨガ仲間とランチして

maiチャンと下北沢でカフェ。

 

ついにすることがなくなってしまった。

 

昨日の37w0dの検診では推定体重は2700gほど、

「いつ産気づくかはわからない」とのこと。いつもサバサバのm医師がちょっと笑顔だったのは嬉しかったけど。

まだ前駆陣痛らしきものもないけど膀胱あたりがピキンと痛むことがあり、

赤ちゃんが下がってきているのかなと感じる。

 

水通しも終わったし入院準備もほぼOK。1日1枚、赤ちゃんを想ってガーゼをチクチクと縫う。

あと少し。本当にあと少しで会えるね。

 

34w1d 産休のはじまり

10日前倒しして産休に入って1週間ちょい。

人生の中休み、謳歌中。

なんとか仕事を無事に終えられひと安心。内心はわからないけど笑顔で送り出してくれた。

「飛ぶ鳥跡を濁さず」

これだけは大事にしたい。

 

妊婦健診、麻酔学級、母親学級でひたすらけいゆうに行ったり、

なんだかんだで忙しい。

 

6.7年ぶりにtと会ったり

区役所で保育園の実態調査と産後ヘルパーの申し込み。

あとは副業もちょこちょこ。

 

ベビーグッズはおおかた揃ってきたかな。

こないだ家族3人で二子玉ベビーショップツアーへ。

財布を出す暇もなく買い与えてくれる、ありがたい家族。

赤ちゃんが生まれることがきっかけで家族が密になれるんだなと思う。

 

正産期まであと3週間、

予定日まであと6週間。

 

平成も残り2ヶ月。

自分のためだけに生きてきた時間があと少しだけ。